2.<トリムタブ>のデザイン開発
「リモートポストシステム」は、住民自治のための<TRIMTAB>(方向舵、補助翼の後 縁や船の帆・帆げたを修正し、船体を最適な針路にする最小限の方法またはその装置)である。
電子的社会に移行するための最優先課題の第一課題は、高価なブロードバンドへの投資ではなく、住民による自発的な IT
による自己教育環境の構築である。現在のイン フラと技術を最大限に利用する開発手法を選択した安価なコミュニケーション方式は、従来型の回覧板方式を長く持続させた絶対的な物理的条件である地形と距離をつい超えた。実用化実験を省略できすぐに実現可能なこの方式は、高暮村というもっとも典型的な中山間地の限界集落と定義された村落で最初に採用された。 (限界集落とは、65歳以上の高齢者が集落人口の半数を超え、冠婚葬祭をはじめ社会的共同生活の維持が困難な状態に置かれている集落をいう。)
<リモートポスト>システムは、農村と都会との境界線は存在しない以上、日々の経済格差の拡大を確実に抑制する最初の住民のための最小限のネットワークとも言える。
同時に、自治振興区という最小限の経済圏の自立は、電話回線による情報ネットワーク構築という<TRIMTAB>から始まることがもっとも経済的で効果的である。
より危機的な生存条件に直面する21世紀の穀倉地帯でもあるべき村落共同体は、「生き延びるためには、誰にとっても失敗から学習できる環境こそが必要。この最小限の
電子的社会はその学習により有利な環境」を提供し始めている。
今後は、このITと従来の産業を融合する試み、つまり農村部と都市部のこれまでの産 業的な対比を劇的にシームレスに解消する重要な試みによって、山里を自己学習に適した優れた場所に転換できる企画などに応用されることが予測される。その結果、都
市部からの移動人口を増加させる効果的な手段にもなる」。それは「別々の機能からは予測できないシステム全体の働きを発見すること。既存のモノや技術を編集しながら、最小限の物質・エネルギー・時間で、つまりもっとも少ないお金でもっとも効果的な
システムに統合する方法は、NPOによる<TRIMTAB>的試行の成果と考えている。
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