平成17年9月9日
■<リモート写トル>(remote shuttle)とは
不特定多数に非公開のウェブログを利用したナローバンドによる双方向の完全自動画像配信システムです。NPO法人e・食・住.org設立準備委員会が2005年5月に発表したリモートポストシステム同様に電話回線でも利用可能な、一般のメールや映像を常時接続よりも低価格(通信費3分 8.9円)で自動送受信させる遠隔地・
過疎地専用のシステムです。
■リモート写トルのデザインコンセプト
日常的な家庭内労働を自動機械に置き換えていく種々の家電製品のなかにはインターネットと携帯電話とを組み合わせた遠隔操作機能を付加したIT家電が急増しています。たとえば、外出先から様々な自宅の家電を操作する製品などがあげられます。こうした生活に便利な家電製品は今後も高機能化され低価格をともなって発展すると考えられます。しかし、このような製品はユーザーのPCリテラシー依存度が高い製品であり、PCリテラシーが低くても利用可能な、すなわちアクセシビリティの高いI
T家電製品や通信機器は、障害者を対象とした以外ではあまり開発されてきませんでした。したがってそれらの機器類は需要が低く、どれも高価です。
個々のPC関連のハードや基本ソフトが低価格になり、通信回線の種類が増えた現在、ユーザビリティとアクセシビリティの明確な違いを明らかにしたうえでアクセシビリティをより高めながら、汎用性のある低価格で高性能な画像配信システムの開発が望まれています。
NPO法人e・食・住.org設立準備委員会は、日本のナローバンド地域と重なる高齢化過疎地域に必要とされる通信速度だけでは確立できなかったアクセシビリティの向上を最優先課題とし、<リモートポスト>システムの一方向性を改善して完全2方向性とした非同時的コミュニケーションのための<リモート写トル>システムとアプリケーションを開発しました。<リモート写トル>システムのハードウェアはすべて既存の製品を使用しています。また、ランニングコストの経済性からユーザーにとってそれぞれ最適な接続回線が利用できます。
■<リモート写トル>の機能
<リモート写トル>は、必要不可欠な既成のPCのハードとソフトだけを可能なかぎり統合する開発方法と、独自な機能達成のために不足した機能だけを付加することによって、少量生産の弱点である製品生産コストの削減も達成しました。
相互にメディアリテラシー、コンピュータリテラシーがほとんどない2者間(ダイアルアップ方式同士)でも、都市部と農村部(ブロードバンドとナローバンド)という異なった通信回線同士を接続する場合においても利用可能なもっとも経済的な完全自動映像配信システムです。
■<リモート写トル>の基本機能の作動順序
1. 自動コンピュータ起動
2. 自動アプリケーション起動
3. 自動写真撮影
4. ブログに自動画像送信
5. 自動アルバム作成
6. ブログを自動画像受信、閲覧
7. 自動メール(回覧)確認
8. 自動プリント
9. スリープの解除は手動
10. 画面スクロールは手動
11. アルバムのプリントは手動
12. 自動アプリケーション終了
■<リモート写トル>の効果
インターネットを利用したコミュニケーション技術をロボット的な機能にまで完全に置き換えると同時にセキュリティを重視しプライバシーも確保する<リモート写トル>と<写トルアルバム>によって、これまで伝えられなかった体調の変化、日々の出来事などの情報を非同時的に交換しあう視覚的コミュニケーションのクロノロジーを自動作成します。さらに、<リモートポスト>回覧システムとの連動によって、一回3分以内の最低限の基本接続料金(電話回線)による接続時間内で1通につき最大1万字の地域情報も同時に受け取ることができます。
■<リモート写トル>の産業上の利用
<リモート写トル>は、高齢者が一人で利用できる精神的介護道具でもあります。<リモート写トル>によって、高齢者が自発的、自立的に社会(離れた家族)とのコミュニケーションを維持することによって、身体的介護(ヘルパー、家族)の労働負担の軽減にもつながり、また、家族や友人、医師などによる遠隔的監視システムとしても高い利用価値があります。