注2

回覧板は、多くの人が順にまわして見る連絡網である。町内会などの連絡事項を通達するのに主に農村部 では現在も用いられている非効率的で高コストな伝達手段である。歴史的には1940年(昭和15)隣組制度とともに生活に密着したコミュニケーション方式で、軍事的かつイデオロギー支配のために利用された日 本版情報ネットワークであった。

この隣組とは、日本の昭和において、戦時体制の基盤の1つとなった隣保組織である。国民精神総動員運動、選挙粛清運動と並び、1940年に内務省が布告した「部落会町内会等調整整備要綱よって制度化される。 5軒から10軒の世帯を隣組とし、団結や地方自治の進行を促し、戦争動因や物資の供給、配給、防空などを行わせた。第二次世界大戦、太平洋戦争の敗北後、GHQにより解体された。しかし、現在までも存続し ている非電子的な情報ネットワークである。